2022/07/09
控え目はいいことばかりではない
今年はあっという間に梅雨明けしたと思ったら、先週は連日の猛暑で体が重く、頭もスッキリしなくて、改めて暑さをナメてはいけないと感じました。あの暑さを経験したので今週も十分に暑いのに過ごしやすく感じます。指導していてよく感じる事ですが、控え目で損している人って割と多いんですよ。遠慮があるのか、恥ずかしいのか、もともと控え目な性格なのか、質問しない方、良くも悪くも自己主張しな方、「はい」しか言わない方。お行儀が良い生徒さんかもしれませんが、教えている立場としては、どんどん質問が欲しいし、できない事や私の説明が理解できない時には、その場で「できません、わかりません」を遠慮なく発してほしいのです。これは全く失礼と思っていませんから。むしろ私の指導の反省材料となるので、とても有難いのです。
できないのに、そのままでいると、いつまでたってもできないままでお互いに無駄な時間を過ごしてしまいます。習っている方は、「いくら教室に通っても、ぜんぜんうまくならない」と思うでしょうし、教えている方は「これはもう何度も教えているのに」となります。私は同じことを何度も説明するのは全く苦になりませんが、ふと「同じ説明を何度も受ける立場だったら、きっと嫌になるだろうな」と思うことがあります。そうなると、今日の指導で今度こそマスターしてほしいと思ってしまい、いつもより丁寧にかみ砕いた熱い解説になり、これがまた相手へ更なるプレッシャーとなっていないか、とも思ってしまいます。
なかには説明してもらっても出来ない自分が悪い、素質が無いんだと自己否定されている方もたまにお見掛けします。そんな事はありません。個々のペースがあり、それぞれの長所と短所があります。私の説明が悪かった、足りなかった場合も十分にあります。その度に「もっと気軽に相談してほしいな」と思うものです。
書道は一人(自己流)で黙々と練習していたら、いつか出来るものではありません。筆遣いをはじめ、手本の見方や解釈の仕方、道具の選び方、制作の仕方、書道論などを総合的に学びつつ、技術力を上げていくには独学では無理です。通信教育ではマスターできないのはその為です。正しいやり方を見て覚え、頭でイメージすることが大切です。せっかく対面指導を受けているのですから、指導者の動きを見て学ぶのは勿論のこと、自分が正しく実践できているか確認してもらうとより効果的ですよ。できない事やわからない事は、気軽にその場でどんどん質問してその場で解決した方が絶対に早く上達します。
レッスンでは、どんどん積極的に自発的に行動してみてください。教える立場としても、双方向のコミュニケーションが成立しているレッスンは刺激的で私にとっても学びや気付きとなり、楽しく感謝しているぐらいです。

この写真は、臨書から発展させて創作へ繋げている作業の最初の段階(草稿)です。ここからどんどん変化を与えていきます。(ブログ記事の内容とは関係ない写真ですみません)
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