2020/09/17
指導を続ける理由
一気に秋が深まってきましたね。でも9月も後半ですから当然といえば当然。今ぐらいの気候が丁度良く、長く続いてほしいものです。さて、前回の投稿でも書きましたが、コロナ感染拡大防止により長らく休止している教室のうち、火曜日午後クラスが再開しました!自分でも驚きますが休止期間は6か月。こんな事になるなんて夢にも思っていなかったし、休止に向けて何も備える事が出来ないまま、雪崩れ込むようにストップしたので、当時は現実を受け止められず、言い過ぎではなく本当に放心状態になっていました。その分、再開の日程が決まった時は、とてもとても嬉しかったです。
少し私自身の事を振り返る内容になりますが、書道の世界で生きていこうと決めた頃(すでに指導はしていましたが)、「作品制作をメインに、指導はサブで」やっていきたいと思っていました。作品制作のお仕事も有難いご縁があったし、それまで経験した事のない挑戦もできました。でも、定期的にオーダーを頂いて制作だけで生活していけるまでとはいかず、指導の仕事を中断したことはありませんでした。
それがいつしか、作品制作の仕事も指導の仕事も両方大切だと感じるようになり、今は両方あってこそ書家の仕事と思うようになっています。
指導という仕事、思っている以上に難しく、でも楽しい。そして教えるから自分も学べるんだと心底痛感しています。技術面然り、人間対人間のあり方など、沢山の事を指導を通じて教えてもらっています。子供からも、ご年配の方からも、毎回様々な気づきやきっかけを教えて頂いています。上手く対処できなかった事は、私自身の曖昧な部分がはっきりと露呈されたと気付かされ、次回までに確認する習慣も見に付きました。私は素直に「あ~、ごめんなさい。ちょっと自信が無いから次回のレッスンで回答します。私の宿題にさせてください」と素直に言っています。
また、色々なレベルの生徒さんが一緒に学ぶクラスですから、私も様々なレベルに応じた指導や手本書きなど、即座に臨機応変な対応が求められ、結果としてレッスン中は私が質・量ともに一番書いているという結果となり、実は生徒さんから毎回鍛えられているんです。
でも指導を続ける理由はそれだけではありません。生徒さんから沢山の元気、勇気、活力を頂けるからなんです。
昨日再開したクラスの最年長の生徒さんは何と93歳。毎回、誰よりも前向きに予習して臨んでいます。その生徒さんが昨日のレッスン後、「先生に貰ってほしいから」、「これからも書道を続けたいから」とレッスンがお休みの間、ご自身が書かれた塗り絵を沢山持参されてきました。
以前からリウマチで指はかなり変形しているのですが、リハビリを兼ねて書道、塗り絵、折り紙を意欲的にされています。硬筆やお箸は硬くてうまく使えないようですが、毛筆は毛で柔らかいので変形した指でも出来るのだそう。
素敵な塗り絵を全部見せて頂き、第一印象でとても素敵だと思ったこの東海道五十三次の塗り絵を頂きました。

こんなプレゼント頂いたら嬉しくて涙出るし、勇気も湧くし、コロナでくじけてなんていられません。93歳の生徒さんの期待を裏切らない先生でいたいと思うのです。この生徒さんに会うたび、生涯現役で仕事していきたい、否、していけると強く思うんです。
指導を続けたいのは、私が励まされ勇気をもらっているからです。
まだ再開できない夜間クラス、企業や団体への出張レッスンもゆっくりとゆっくりと再開なり、形を変えて新設なり、諦めずに再スタートを切りたいと思っています。
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