中国旅行記 ~その2~

一気に秋の気配が押し寄せ、もう少し残暑が厳しいかと覚悟していただけにちょっと拍子抜けしています。季節の移り変わりを感じられる幸せとともに、時間の経過を思い知る季節でもあり、少し寂しさが漂う季節ですね。

もう少しこまめにブログを更新すべきなのに、あれやこれやと理由を付けて正当化している自分が情けなくもあるのですが、割り切っている部分もあり、当分はこのテンポでやっていくつもりです。

さて、記憶がまだ鮮明なうちに中国旅行記の第二弾です。時系列で旅行記を書いていくのもいいのですが、冗長になりがちなので、今回はスポット別(テーマ別)にまとめていきたいと思っています。ということで、今回のスポットは「龍門」です。

前回のブログで紹介した鄭道昭と、今回の龍門が北魏時代を代表する書と位置付けられています。見た目は全く異なる印象を持つ方が多いと思いますが、共通点は沢山あるんですよ。

龍門は河南省の洛陽市の郊外にあります。私は洛陽に宿泊していたので、当日は洛陽駅からバスで向かいました。普通の市内の路線バスで、終点が龍門です。乗車時間は一時間ほどだったと思います。空調無しのバスだったので(中国では空調無しバスがまだまだ沢山あるんです)、社内が暑かったのを覚えています。

龍門に着き、お土産屋さんが立ち並ぶ通りを歩き入場券を購入してやっと入場。世界遺産であるので、観光客も多く欧米人も見受けられました。川のほとりには沢山の大小の洞があり、思っていた以上の驚きと感動でした。全ての洞に仏様がいらっしゃり、当時の信仰心の篤さが伝わってきます。思わず足を止めて合掌し、頭を下げたくなりました。

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感動していて見るべきものを見落とさないよう、日本を出発する前から龍門の案内図をネットからダウンロードし、重要ポイントにはマーカーでハイライトしたり、メモを書き込んでいたので、それを手に見落しが無いように歩き進んでいきました。

まずは伊闕仏龕碑です。これは褚遂良の字。褚遂良は北魏時代ではなく唐の時代ですが、唐の三大書道家の一人ですから見逃せません。碑の前に立つと、言葉では言い表せない違和感が。「何か変だなぁ、、、」と思い、丁寧に碑の表面を見てみました。碑のかなり前に柵がある為、間近で見る事が出来ないのですが、前面だけでなく、碑陰も見てみると違和感の理由が判明。碑のすぐ前に原寸大の碑の写真パネルが立てられてるんです。つまり私が見ていた碑の前面は、実は写真パネルだったんです。質感といい、色合いといいおかしいと感じる訳です。恐らく碑面の保護が理由なんでしょう。

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やがて龍門の主役とも言える蘆遮那仏。もう圧巻でした。強い日差しと暑さで足取りが重い中でしたが、見に来た甲斐がありました。写真でその迫力や美しさが伝わらないのが残念です。

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そして蘆遮那仏の後は、いよいよ龍門二十品がある古陽洞です。これまで見てきた洞のように、中には入れないものの、入り口から中の雰囲気は見れるだろう、もしかしたら洞の入り口近辺にある幾つかの字は見れるかもしれないと思っていたのですが、入り口のかなり手前から厳重な柵が設置され、中の雰囲気は全く窺えませんでした。残念だけど仕方ありません。

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古陽洞が満足に見れなかった思いから一気に疲れを感じ、船で川を渡り、対岸にある白居易のお墓がある白園へ。白園の入場料は龍門の入場料に含まれていました。

一番見たかった古陽洞の龍門二十品が全く見れなかったのは残念ですが、世界遺産となり保存にかなり慎重になっている事も理解できます。入場人数制限を設けるなり、事前申し込み制度なり、追加料金が発生してもいいから、期間限定制度でもいいから、公開する機会を設けてほしいと願うばかりですが、この場合は見る側のモラルが問われ、やはり難しい問題なんでしょうね。

残念な点がありつつも、龍門にはとても満足しました。日本にも仏像は数多ありますがこのような規模の石窟は無いので、素晴らしい異文化に触れる事が出来た貴重な体験になり、機会があればまた行ってみたいと思っています。


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書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。

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