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やっぱり道具選びは大切

東京はずっと晴れが続き、空気はカラカラです。明日、一雨ありそうとの事で雪になる可能性もあるとのこと。雨は鬱陶しいですが、時折雨は欲しいものです。

さて、以前にも何度かこちらに書いた事と思いますが、道具選びについて改めて書いてみたいと思います。

というのも、道具に無頓着な人がやはり多いのです。お手入れだけしていればいいというものではありません。道具を適材適所で使い分ける事にも気を配るべきです、特に初心者には。

例えば楷書を書くには羊毛より兼豪の方が向いていますし、墨は淡墨より濃墨の方が滲みが少なく、紙も滲みにくい紙を選ぶとキレのある線に仕上がります。草書を書くなら柔らかい羊毛の筆で、滲みとかすれのコントラストを表現すべく、濃墨も良いですが少し薄めてみるのもよいものです。

つまり「〇〇を書くから、この道具を選ぶ」という意識、姿勢が必要になるのですが、常に同じ筆一本で、墨もせっかく超濃墨を持っているのに、何も考えずに常に同じような濃度に薄めて、、、そして案の定、苦戦している人がとても多いと感じます。

上級者になれば、どのような道具でも使いこなせ、むしろ使いにくい道具により趣きある表現になる事もありますが、それはあくまでも上級者向けのこと。基本を学ぶ段階においては良い手法とはいえません。初心者こそ道具にこだわり、適切な道具で学んだ方が早く上達します。

こうも何度も強調するのも、実は先日のレッスンでこのような光景があったからです。昇段課題の楷書の古典臨書に苦心している生徒さん、なかなか筆使いが定まらず、見ていてもどことなくぎこちなく、単に練習不足というより他に原因があるかもしれないと思い、まずは筆を疑ってみました。そこで私が使っている添削用の筆を生徒さんに貸し、その筆で一枚書いてみたら、本人も書いている途中から「書きやすい、筆でこんなに違うんですか!」と驚きの声が。違いを実体験し、最後は嬉しいと行って帰られました。自分なりに解決法が見出せたようでした。

道具を選ぶ目を養うことも大切な勉強です。いつまでも「わからないから店員さんのお薦めを買いました」では情けない。面倒と思ってもここは大切なトライアル・アンド・エラーのの場。失敗したら次はその失敗を生かせばいいだけのこと。面倒がらずに、横着せずにゆっくり経験を積み重ねてください。

書道における文房四法は単なる筆記用具ではなく、表現するとても大切な道具です。何を表現したいか、どのような意図をもって作品に仕上げるか、もっともっと気を配って取り組んでみてください。

今月が明日で終わりだなんて、本当に早いものですね。私はそろそろ確定申告の準備もしなければならない時期。ひとつひとつ、ゆっくりですね。

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行ってきました、「顔真卿」展

ここ数日、厳しい寒さが続いていますね。インフルエンザも大流行中です。体調管理は念を入れ、もし不調な時は自分の為、周りの為にしっかり休みましょう。

さて、行ってきました「顔真卿」展。ゆっくり観たかったので金曜日の夕方からたっぷり3時間以上も滞在してきました。会期中の金曜日と土曜日は午後9時まで(入場は30分前まで)ですので、金曜、土曜の夜を狙うのも一考だと思います。

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私の第一印象は「ポイントを唐時代に置き、分かりやすく楽しかった」です。分かりやすく、馴染みやすく展示していた主催者側の工夫も伝わってきました。

構成は第一章「書体の変遷」、第二章「唐時代の書、安史の乱まで」、第三章「唐時代の書、顔真卿の活躍」、第四章「日本における唐時代の書の受容」、第五章「宋時代における顔真卿の評価」、第六章「後世への影響」と大きく6つに分けて展示されてています。

その中で展示点数が最も多いのは第二章。お馴染みの唐の三大家や王羲之が盛り沢山。次いで多かったのは第三章の顔真卿。初めて見るものもありました。会場内では順路が定められていないので、退場しない限り何度も戻って見る事が可能でした。

今回の主役である「祭姪文稿」は専用の列に並び、立ち止まって見る事が出来ず、歩きながらの観覧でした。そもそも文字数がさほど多くないので歩きながらの観覧はあっという間に終了、呆気なく終わってしまうので私は並び直して3回見ました。この機会を逃したら次いつ見れるか分からないし、故宮に行っても見れるものではありません。

日頃見ている印刷本とは違い息遣いや呼吸が生々しく感じられ、「ああ、確かに顔真卿が悲しみ、怒りの中で書いたんだな」と感じました。墨の持つ力でもあるのかもしれません。見れて良かったです。

これからは私個人の感想になりますが、特に心に残ったものが他にも幾つかありました。「開通褒斜道刻石」、「雁塔聖教序」、「崔子玉座右銘」、「金剛般若経開第残巻」、「伊都内親王願文」、「恩命帖」、「米芾の草書」、「王鐸の臨顔真卿軸」です。まあ、私の好みとも言えますが、線が一際強く、生きている書を感じました。

それから、拓本の美しさ、面白さも改めて感じました。唐の三大家や王羲之の有名どころは複数の拓本が並んで展示され、比較しながら観覧できます。同じ法帖でもどの拓本を臨書するべきなのか、大切な検討事項なのです。今回の展示の中では「集王聖教序」の松煙拓本(三井記念美術館蔵)が特に印象深かったです。青墨の色がしっとりと、とても美しい拓本でした。こういった事も印刷からは感じられないものです。

もうひとつ気が付いた事ですが、会場内は外国人がとても多かったです。中国人なのか台湾人なのか、私には判別できないのですが、漢字文化を共有する人々が展示作品に夢中になっている光景はいいものだと感じました。

最後に、これは会場内で唯一、撮影が許されていた「紀泰山銘」。高さが13メートルもあるもので、会場の高い天井から吊るし床に垂れる状態で展示されていました。中国の山東省にあるそうで、きっと現物を目の前にしたらまた違う印象を抱くんだろうなと、しばし楽しく想像していました。

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以上、「顔真卿」展を私なりにざっと振り返ってみました。本物からしか得られれないものが沢山あります。特に初心者の方にはあまり差異を感じられないかもしれません。でも見ていくうちにわかるものです。自分なりに楽しめるポイントを決めて鑑賞してもいいのです。「このように感じなければならない」というものはありませんので、自由に、自分勝手に鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。

さて1月も終わろうとしています。早いですね。お蔭様で私はインフルエンザや風邪をひくことなく過ごしています。何となく次の創作のアイデアも沸いてきたところです。寒さはまだ続きそうですが、楽しく過ごしたいですね。

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遅ればせながら今年も宜しくお願い致します

遅ればせながら明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。昨日が成人の日、今年も2週間が過ぎました。こちらのレッスンも当然、開始しています。

今年は年明け早々から書道関連の大きな展覧会があります。もうご存知の方も沢山いらっしゃるでしょう。そう、「顔真卿」展です。明日が初日です。是非、是非見に行くべき展覧会です。私は昨年末に前売券を買い、展示内容もホームページで確認しています。一度じゃ足りない、二度も三度も見に行きたくなりそうです。

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見に行かれる際には、少しでもいいから予習をしておくこともお薦めします。今更、全てを臨書するのは無理だとしても(でも実際に自分で書くという体験以上の勉強は無いですが)、予備知識として誰が何のために書いたのか、ぐらいは頭に入れておくと受け止め方は違うと思います。会場でも解説キャプションを作品の側に設置していますが、人ごみの中、解説を読み理解し、作品を鑑賞するのはなかなか至難です。

私もこれを機に今、久しぶりに書道史を復習しています。

「寒いし、何となく書く気がしない、、、」なんて思う日は、じっくり資料を読んだり、道具の手入れをするのもいいものです。以前、読んだものでも読み返すと新しい発見がありますよね。

さて、今年の抱負は、、、基礎の見直しに充てたいと思っています。書道史の復習もその一環ということで。指導用の資料も見返したいと思っています。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

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プロフィール

書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。

毎週月曜日夜間クラス(場所:新橋、成人対象)、隔週火曜日午後クラス(場所:高島平)の生徒募集中です。お問い合わせはメールフォームからお願いします。

出張指導にも応じています。プライベート、グループ(企業・団体への出張可)でのレッスンなど初心者から師範取得まで柔軟に対応いたします(級、段の取得可能)。

いまさら聞けない筆使いの基本、臨書の学習方法、創作の基本、理論などに特化した経験者向けの指導も可能です。既に他の教室で習っているものの行き詰まりを感じている方、伸び悩んでいると感じている方、私をセカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。

アートワーク制作、看板文字、ロゴデザイン制作なども承っております。お気軽にメールフォームよりお問い合わせください。

(注)プライベートレッスンについては、女性限定とさせていただいております。

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