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表現の多様性

師走に入り、今年は冬の訪れが遅いな、なんて思っていましたが一気に寒気が迫ってきました。風邪をひかれている方も多く見受けます。かくいう私も先月、風邪をひいてしまいました。毎年、9月が終わると一気に年末に向かいますが、そのスピードは速くなる一方です。今年も残すところ、あと3週間とちょっと、全てやり終えられるのだろうか、、、年賀状はいつ書けるのだろうか、、、。とにかく健康で今年を終えたいです。

今回は表現の多様性について。このお題はとても難しいのです。そもそも表現は多様であるべきなので。でも「多様性がある」のと「なんでもいい」は同じではありません。自由であるべき表現でも、考えついたままに、思うままに、なんとなく、、、となると単なる独りよがりになりやすい。独りよがりだと、普遍性に欠け、伝わる時もあるけれど、ハズす事も多い。書道の話となると難しくなるのなら、例えば(多くの人が経験していると思いますが)学生時代にその時の感情に任せて書いた自作の詩やら、楽曲やらを思い返してください。

つまり「多様性」と「多様性もどき」があるという事になります。これは「型破り」と「形無し」の違いを見聞きした方も多いと思いますが、ここに落ち着くと思っていますし、確信しています。分かりやすく書けば「多様性がある→型破り」、「多様性もどき→形無し」となるわけです。

では、その理想的である「型破り」について。

これは「守破離」という言葉で説明できるのです。書道だけではなく茶道や武道など「道」の世界での学び方、有り方のプロセスを表す考え方です。第一段階の「守」は、指導者の型をきっちり、そのまま守り、習得できるまで繰り返す。第二段階の「破」は、第一段階を身に付けたら、自分なりに工夫し、応用し、これまで身に付いたものを変化させていく。逆のことをしてみたり、他流を取り入れたり、試行錯誤を重ねる時期。最後の「離」は、これまでの集大成として独自の世界を構築させる。

「型破りな事=離」をしたいのであれば、その根底の「型=守」があってこそです。これがないのに、自分の思うままなことをすると形無しとなるわけです。

鑑賞する場合もこの考えを自分の物差しとしてしっかり持てば、例え普段見慣れない表現でも、自分なりの解釈で判断できていくものです。例えばレッスンの中に「前衛書」が分からない、という質問がよくあります。その通りだと思います。普段書くお手本から遠くかけ離れたスタイル、場合によっては全く可読性も無いし、そもそも字を書いていない場合もある。でもそんな時でもこれまで積み重ねた「守」の世界を思い出し、その世界のエッセンス、普遍的な要素と対比していけば自分なりに鑑賞が楽しめると思います。

最後にこれは私の私感でオマケですが、鑑賞する場合は自分の好みに合うか、という点をもっと大切にしていいのではと思っています。美術館に飾っている作品はこんな風に見なければいけないという思いが強いのだと思いますが、お店で気に入った食器やアクセサリーを見定めるような、そんな自由でワクワクする気持ちで作品と向き合ってみてはと常に思っています。

実は今日、東京都美術館で開催されている「見る、知る、感じる 現代の書」展を見に行ってきました。それこそ色々なスタイルの作品が沢山です。見る人によって評価も様々でしょう。良いと思ったり参考になる作品があれば、楽しく鑑賞すればよいでしょうし、自分の好みに合わなければ、それはそれで良しなのです。

たまに思います。自分は「守破離」のうち、今どの段階にいるのかな、と。そして迷った時は常に基本に返るようにしています。

明日からとても寒くなるようですね。どうぞ体調管理には万全を期してお過ごしください。

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書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。

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