伊勢参り、藝能の神様

まだ梅雨前だというのに、今年の5月は暑い日が続きますね。まだ真夏のように湿度が高くないのが救いですが。

さて、私は先週、3泊4日で名古屋、伊勢へ旅行に行ってきました。お天気に恵まれ、とても楽しい旅行でした。年末年始やGWは創作の仕事で休めなかったので、久しぶりに羽を伸ばしたぞ~~~と実感できる旅でした。

名古屋で夕食に念願の蓬莱軒のひつまぶしを食べ、久保田利伸さんのライブに行き汗だくになって踊り、その日は名古屋泊。2日目は近鉄特急でまず松阪へ。松阪へ行ったなら松阪牛は外せません。お昼から贅沢に絶品のすき焼きを頂きました。レンタカーで鳥羽へ向かい二見興玉神社にお参りし、鳥羽水族館へ。3日目はゆっくり伊勢神社(外宮→内宮)を参拝し、おかげ横丁を食べ歩きしながらぶらぶら散策。4日目は伊賀焼の里、丸柱まで行き窯元を訪ね、夜に帰京、、、と参拝に、音楽に、グルメに、温泉に、とても充実した楽しい旅でした。

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まだ旅の余韻が残っている中、少し書き留めておきたいことがあるのでご紹介いたします。

伊勢神宮の内宮にある参集殿。実はこの「参集殿」の看板は私の師匠である臼井南風が書いたものです。何でも師匠の教え子(師匠は元教師)が伊勢神宮の宮司さんという御縁からだそうです。やりたくでも滅多に巡り会えない仕事ですから、師匠の日頃の行いや人柄が結んだものといえるのだと思います。

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そして伊勢神宮の外宮から内宮へ移動する途中に寄った猿田彦神社。猿田彦神社内に佐瑠女神社があります。この佐瑠女神社は藝能の神様なんです。普段、色々な神社に参拝しても、おみくじやお守りは滅多に買わないのですが、ここのお守りはどうしても欲しいと思い、絶対に買おうと決めていました。何か心境の変化なのか、運命的なものなのかわかりませんが、よく言う「直観的に」です。上手く言えませんが、これまでの御礼とこれからの精進を誓い、ずっと見守っていてほしい、、、そんな気持ちです。

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佐瑠女神社にお参りし、何となく神様が天から暖かい御心で見守ってくれているような、包まれているような、そして自分を信じられるような気持ちになりました。そうだ、私はこれまで通り、私のやり方で少し不器用かもしれないけれど、書の道を楽しみながら苦しみながら歩いて行こう。見守ってくれている神様がいるもの、きっと大丈夫。「うまくなる」のシール、いいねぇ。



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この時期に集中する問い合わせ、、、とは

毎年、決まってこの時期、そうGWが明けて少し落ち着いた頃、決まった層からのお問い合わせが集中します。決まった層とは、ズバリ小3のお子さんをお持ちの親御さんです。何故小3に限定されるか、それは小3から書写の授業で毛筆が始まるからです。始業式から一か月経ち、この「毛筆」という何とも厄介なものとどう向き合うべきか、ちょうど結論が出る時期なのですね。

そして色々とご希望などをお聞きすると、これまたほぼ同じ内容の事を仰います。
「できれば出張してほしい」
「月に2回程度で」
「夏休みはしっかり休みたい」
「でも冬休みは書き初めの宿題があるから、月に何度も稽古してほしい」
そして本人(子供)の意志は二の次

といった具合に随分とご都合のよい条件で技術を習得しようと思われています。お手軽に、お気軽に身に付くなら私も苦労しませんし、世の中、書道家だらけです。

すみません、少し嫌味が過ぎました。でもスポーツでも音楽でも語学でも、それなりの実力を身に付けるとなると、とにかく練習量を増やすしかありません。どんなに才能がある人でも練習しなければ開花しませんし、ひたむきに練習する人にはかなわないものです。

そこで私が言いたいのは、まず本人の気持ちを確認する事です。本人が好きならば続けられるからです。本人の気が向かないのなら、無理にやらせるのは逆効果になる事が多々あります。その次に、書道を習わせる目的を改めて考えみてほしいです。「綺麗な字を書けるようにさせたい」という回答がほとんどではないでしょうか。中には集中力を付けさせたい、自分が昔やりたかった、書き初め大会で良い賞を取らせたい、、、という理由もあるようですが。

ではもう一段追及していきます。「綺麗な字」とはどのような字でしょうか?現在の自分の生活を振り返ってみてください。「もう少し綺麗な字が書ければな、、、」と後悔する場面はどのような時ですか?私は色々な場面でこの質問をしてみますが、多くの大人は冠婚葬祭の時と答えます。「自分の名前ぐらいは自信を持って書きたい」と答える方も多いですね。

つまり毛筆ではなくペン字(硬筆)なんです。熨斗袋は正確には毛筆なのでしょうが、今の熨斗袋には「寿」「御霊前」はすでに印刷され、自分の名前のみ書く場合がほとんど。その名前を書く時に硯、墨、小筆を持ちだす方はどれぐらいでしょうか?今ではサインペンで書かれている方も沢山お見受けします。

何が言いたいかというと、お子様には必ずしも毛筆を習わせなくても良いのではないですか、硬筆だけにしたらいかがですか、ということ。これは書道家である私が言うことではありませんし本望でもありません。でもお稽古はしたくない、でも上手になりたいと言われると、人並みに努力している人と同じ結果は得られないのは明白。目的を字形を正す事に絞りそれに集中する方法もあるのではないかと思っています。実際、毛筆ならではの筆使いの習得は子供にとっては難しく何度も何度も繰り返しが必要なので、私の目の前では上手にできても、稽古が終わったら忘れてしまい、学校では全く出来なくなっているという話は稀ではありません。やっていく中で毛筆にも興味を持ちだしたら、毛筆も平行して両方学べばいいだけです。

書道、習字を習わせればすぐに字が綺麗になると思っている方が多いのですが、毛筆は字形だけでなく筆使いも学ばなければなりません。低学年の子供の頭では字形と筆使いを一度に消化する事はとても難しいのです。そしてすぐに忘れてしまいます。ですから習っていた頃はまあまあ上手だったけれど、やめたらすぐに字が乱れたという体験談が多いのです。また毛筆(硬筆)は上手だけれど、硬筆(毛筆)は下手くそ、という人も多いわけです。ずっと長く続けるつもりで習うなら、是非とも両方を頑張ってほしいですが、1、2年でやめるつもりなら、その短期間で生涯にわたって自信となる確かな技術を一つでいいから身に付けるのも一つではないかと思います。

昨今は書道教室もかなり減り、本当は習わせたいけれど近くに教室が無い場合もあります。子供向けの硬筆指導をしていない教室もあります。また他の習い事や塾がある、中学生になれば部活と、やりたくても時間の遣り繰りが出来ない場合もあるでしょう。そんな時は一度、目的を確かめてみてください。それから決して親の理想を子供に押し付けないでください。

もう一つ言っておきますと、硬筆は鉛筆の持ち方をチェックし、丁寧にゆっくり書く癖をつけるだけでもかなり変わります。これなら家庭内で出来る事。お金も時間もかけずにすみます。硬筆については過去に何度もブログで書いておりますので、そちらも参考にして頂けると幸いです。



アートワーク制作

GWも過ぎ、少し落ち着いて過ごしている人もいれば、5月病でエンジンがかからない人もいらっしゃるでしょう。私は今年のGWは遠出せず、身近で手軽にゆったりと過ごしつつ、休日にも数回レッスンを行っていました。印象に残っているのは、ブリヂストン美術館で開催されている「ベスト・オブ・ザ・ベスト」展と、東京国際フォーラムで開催された「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015」です。しっかりアート三昧のGWでした。絵と音楽は私の生活には欠かせないもの。書道は勿論大好きですが、鑑賞するのは書道よりも絵と音楽の方が圧倒的に多いです。

さて、実はこの度、アートワークを制作しました。GWの真っただ中、5月1日にオープンしたホテル「東急ステイ新宿」のアートワークです。各階のエレベータホールに飾って頂いております。全16点、全て新作です。さらに有り難い事に、インテリアデザイナーさんの発案により、全アートワークを収めたブックレットを作成して頂き、コンシェルジュデスクに置いて頂いています。ブックレットを制作されたグラフィックデザイナーさんのセンスがまた抜群で、私の不足分を埋めて、いや埋めるどころか、実物を上回る素晴らしい仕上がりになっています。

制作にあたっては「無国籍でタイムレスな雰囲気で」という難しくもやり甲斐のあるお題で、制作過程では悩んだり焦ったり、でも楽しくて、、、のとても緊張感のある数か月でした。今となっては、とても昔のようで懐かしいような、もっと書きたいような、不思議な心境です。

本当は現場で一点ずつ撮影できればベストだったのですが、オープン前は現場はかなり緊張感に包まれ、額装された状態のチェックと設置場所の確認のみ、オープン後はセキュリティ保全のため、宿泊客以外はエレベータに乗れず、今となってはゆっくり館内を歩いて撮影することができない状況ですので、オープン前に設置場所を確認した時に確認の為に撮影した一点とブックレットの内容をご紹介します。

アートワーク

表紙

ブックレット1
ブックレット2
ブックレット3
ブックレット4
ブックレット5
ブックレット6
ブックレット 7
ブックレット8
ブックレット9

新宿のど真ん中にある新しいホテル、海外からのゲストがとても多いとのことで、作品タイトルは額装もブックレットも8か国で表記しています。

私が常に意識しているのは「現代のどのような多様な空間にも調和する書」を提案する事です。今回のアートワーク、少々手前味噌ではありますが、国際都市新宿のホテルという多様な文化が入り乱れる場に調和させる事には成功したのではないかと思っています。

今後もますます多様な空間に書芸術を提案していきたいと思っています。



プロフィール

書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。

毎週月曜日夜間クラス(場所:新橋、成人対象)、隔週火曜日午後クラス(場所:高島平)の生徒募集中です。お問い合わせはメールフォームからお願いします。

出張指導にも応じています。プライベート、グループ(企業・団体への出張可)でのレッスンなど初心者から師範取得まで柔軟に対応いたします(級、段の取得可能)。

いまさら聞けない筆使いの基本、臨書の学習方法、創作の基本、理論などに特化した経験者向けの指導も可能です。既に他の教室で習っているものの行き詰まりを感じている方、伸び悩んでいると感じている方、私をセカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。

大文字の揮毫(パフォーマンス)、アートワーク制作、看板文字、ロゴデザイン制作なども承っております。お気軽にメールフォームよりお問い合わせください。

(注)プライベートレッスンについては、女性限定とさせていただいております。

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