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必要な痛み

7月中旬を迎え、蒸し暑い日が続き、まだ梅雨が明けていない事が信じられない日差しの強さですね。熱中症対策を万全に、睡眠、食事、休息、仕事のバランスを大切にしたいですね。来月の今頃は中国に居る予定なのですが、現地の気温は東京よりも熱く、夏バテと食あたりには念を入れて注意しなければと思っています。

今回は、学びにとって必要な「痛み」について書いてみたいと思います。学ぶうえでの痛み(苦痛)は、人にもよるでしょうが、大きく分けて時間と金銭ではないかと思います。学びたいのに、取り組む時間が十分に無くて諦めてしまう人と、道具やレッスン料の負担が厳しくて続かない人です。この問題は、個々のライフスタイルや経済状況によりますので、「こうすべき」と断言できるものではありませんし、すべきでもないと思っています。

ただ全ての条件が揃って学んでいる人も、そう多くは無いものです。私の話で恐縮ですが、長い間、社会人として働きながら書道の勉強を続け、ようやく独立しました。書道家として独立するまでの間は、とにかく時間の確保が大変で、常に時間に追われ、もっと時間が欲しいと感じていたものでした。週末は夜通しで書き、平日は出社前に書いていたものです。でもその辛さがあったため、書く時は集中して取り組みましたし、少しの空き時間も無駄にしないような心掛けが自然と身に付いたように思います。もし時間に余裕のある立場だったら、これほど真剣に取り組まなかったのではと思っています。

そして金銭面の痛みですが、やはり自分の財布からレッスン料を出している人の方が真面目に取り組む傾向があるように思います。私の狭い指導経験の中から感じる傾向ですから言いきれませんが、レッスン料の自己負担分が少なくなれば少なくなるほど、真剣度が減少し、なかなか上達していきません。

自己の研鑽の為には、それなりの痛みが伴うのは当然の事です。楽して、時間かけずに、お金かけずに出来るもの、身に付くものはありません。でも身に付いたものは尊いものです。昨今、あまりにも「お手軽」がもてはやされていますが、手軽では本物は決して、絶対に身に付きません。面倒で、時間がかかって、それなりにお金が掛かって当然なんです。

時間が無い悩み、継続していく為の出費、どちらも辛い痛みですが、少し長い目で見てみてください。何にも代え難い本物の実力と引き換えの必要な痛みなんです。私も常にこの痛みを感じています、自分の為に。

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越えるべき山

今年も半分が終了、明日から後半がスタートします。本当に時の流れが早い、早い。

最近は朝活で書道を実施する企業での指導が増え、私の生活のリズムも朝が早くなってきました。健康的ではありますが、自分の勉強時間の確保が難しくもあり、あれこれとそれなりに悩みも絶えません。

色々な場で、色々な方へご指導していて、強く思う事が幾つかありますが、今回は長くマイペースで楽しく書道を学び続けるためにも、どうしても越えてほしい「山」について書いてみたいと思います。

書道は終わりなき世界です。だから一時的にトップスピードで走り、途中で疲れて止めてしまうより、マイペースで長く続ける事が大切です。ですが、この「マイペース」の解釈、受け止め方は千差万別であり、例えば月に一度のお稽古が丁度良い人もいれば、週に一度のお稽古が丁度良い人もいます。私も生徒さんの個々の事情を酌み、レッスン頻度などは個人の自由に任せています。ただ、最初から月に1,2回程度のレッスンのペースでは、最初に学ぶべき要の技法がなかなか身に付きません。頭では理解していても、体がついてこない状況です。とにかく書き込みが足りず、足りないまま次のレッスンが一ヶ月後になるので、いつまで経っても基礎が確立しません。当人ももどかしい気持ちばかりで、自分の上達を実感できないので、だんだん自分には向いていないと思ったり、苦手意識がどんどん強くなる人もでてきます。この状態は、毎回のレッスン内容を積み重ねていけず、毎回ゼロからのスタートで、次のレッスンではまたゼロに戻る、といっても過言ではありません。

マイペースでゆっくり楽しく、年を重ねても楽しめるには、基礎が出来ていればこそです。ですから習いたての頃にぶち当たる大きな山は絶対に越えるべきなのです。この山を越え、大概の筆使いを理解し、書き分けが出来るようになったら、マイペースで学んで行っても積み重ねていけます。

長く習っても自分の上達が実感出来ない人、特に自分のペースでレッスンを受講できるフレキシブルな教室で学んでいる人は、最初に越えるべき山を越えた状態にあるのか、それともいつも山の中腹を行ったり来たりしている状態なのか、今の学習状況を俯瞰してみてください。

山を越えるのですから、決して容易ではありません。でも一歩一歩の積み重ねなんです。大きくて重いタイヤを転がすイメージを持ってみてください。動き出すまではとても大変ですが、ゆっくりとでも動きだすと、それこそマイペースで動いていくものです。

ゆっくりマイペースで長く書道をやっていくつもりでも、習い初めは、「それなり」のペースで学び、先生から基礎は大丈夫だとお墨付きを頂いてからペースダウンしていくほうが早く上達しますし、何よりも楽しく続けていけるものです。せっかく習っている書道を長く楽しく為にも、最初の越えるべき山は、苦しくても越えるべきです。これは他の習い事にも共通している事だと思います。出来れば最初は週に一度のレッスンをお薦めします。

夏に弱い私、スタミナ切らさないよう、しっかり栄養を付けてこの夏を乗り切りたい!と思っています。みなさんも元気に楽しく夏本番を迎えてください。




プロフィール

書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。

毎週月曜日夜間クラス(場所:新橋、成人対象)、隔週火曜日午後クラス(場所:高島平)の生徒募集中です。お問い合わせはメールフォームからお願いします。

出張指導にも応じています。プライベート、グループ(企業・団体への出張可)でのレッスンなど初心者から師範取得まで柔軟に対応いたします(級、段の取得可能)。

いまさら聞けない筆使いの基本、臨書の学習方法、創作の基本、理論などに特化した経験者向けの指導も可能です。既に他の教室で習っているものの行き詰まりを感じている方、伸び悩んでいると感じている方、私をセカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。

大文字の揮毫(パフォーマンス)、アートワーク制作、看板文字、ロゴデザイン制作なども承っております。お気軽にメールフォームよりお問い合わせください。

(注)プライベートレッスンについては、女性限定とさせていただいております。

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