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再読から得たもの---学ぶ姿勢

東京は桜の満開を迎え、週末はお花見日和、そして今日はあちこちで入学式が執り行われていたようで、まさに新しいスタートにぴったりの季節です。

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桜並木の上を走るモノレール

今月は普段より少し時間に余裕があるので、これまでじっくり腰を据えて出来なかった「基礎の見直し」を進めています。たまにこんな日が無いと頭の中も整理できないし、自分と向き合えないので、一日部屋に籠って黙々と書き続ける時間は私にとっては必要です。

そうは言っても書き続けるにも集中力の限界もあるし、疲れもします。そんな時は今度はデスクワーク切り替え、指導に使う教材作成や調べ物に充てます。そうこうしていると、気がつくと一食抜かしてしまう事もしばしばですが。

やはり先日、新しい指導のための調べ物をしていて、もう20年ぐらい前に師範になる為に勉強していた色々な本を読み直していたのですが、改めて読み返すと、大切にしなければならない内容ばかりで、感動すらしてしました。本にはところどころアンダーラインが引かれていたり、メモが書き込まれているので、恐らく当時もきっとそれなりに印象に残っていたのでしょうが、まるで初めて出会った時のような衝撃に駆られたのですから、時とともに記憶が薄れ、忘れていた事は否めません。繰り返し同じ内容を勉強し直す事の大切さを改めて痛感しました。

今回、私が深く納得した内容は、書道を学ぶ者なら絶対忘れてはいけない中国と日本の書道家が執筆した書論について解説していたものです。中国のものは孫過庭の著である「書譜」、日本のものは尊円親王の著である「入木妙」です。どちらにも学ぶ姿勢、学習の進め方について共通した内容があります。

両者をかいつまんでみると・・・

初めの段階では癖のない平正なもの(正整な手本)を学ぶ。それだけで終わっては味わいの深みに欠けるから険絶なもの(感動に富むもの、奇癖なもの)を学ぶ。この段階で終わると品位の低いものになるので、再び平正に帰る。言うまでもなくこの平正は初めの平正とは意味が違う。哲学で言えば「正-反-合」であり、論理学でいえば肯定-否定-肯定で、肯定の肯定より否定を通した方肯定の方が一層強い。こうして「人書ともに老ゆ」となる。美学でいう「老」の境地である。

・・・といった内容です。

日頃から理解していたつもりでしたが、改めて目にすると気持ちが引き締まります。そして昔の偉大な書道家達も恐らくわが身に、また弟子達に言い聞かせていた姿勢は今もこの先も変わる事がありません。

私も書とともに老いていけるよう、今を大切にしていきたいと思いました。私自身は、やっと険絶なものを学び出したところに入りました。ふぅ~・・・まだまだ先は長いですね。

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プロフィール

書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。

毎週月曜日夜間クラス(場所:新橋、成人対象)、隔週火曜日午後クラス(場所:高島平)の生徒募集中です。
レッスンの詳細はホームページ
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出張指導にも応じています。プライベート、グループ(企業・団体への出張可)でのレッスンなど初心者から師範取得まで柔軟に対応いたします(級、段の取得可能)。

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