便利とは

8月も残り僅か。レッスンでは、子供達の夏休みへの色々な思いを聞けて、楽しいものです。早く学校へ行きたいと思う子もいれば、ずっと夏休みのままがいいと思う子もいて、それぞれですね。私からみれば、夏休みがある事自体、大変羨ましいんだけれど。

今年の夏、以外にあっさりと秋に突入で少し寂しい私です。まあ、そんな中でいくつか、ちょっとしたつぶやきを。

今、洗濯で落ちる墨汁というものがあるんです。一見、便利とも受け取れますが、私は墨は一度付くと落ちないもの、落ちにくいものという認識のもと、汚れてもよい状態で書きます。床や机に新聞を敷いたり、汚れても構わない服装に着替えるものです。たかが墨汁の話ですが、汚れては困る服を子供に着せて、洗濯で落ちる墨汁で書道をするというのは、何か違和感があります。私だけでしょうか?

おまけにこの洗濯で落ちる墨汁は、一見すれば墨汁のようですが、墨汁に非ずなんです。子供が使っているのを良く見てみると、墨ではなくインクのようです。薄くなると青緑色をしているし、墨独特の匂いもしない。

そもそも、固形の墨を磨った事が無い子供が多い中、未来の書道はどうなっているんでしょう。芸術や文化というものは、時として無駄と感じる事や面倒と感じる事が多いものですが、そこに真髄があるものだと思います。ただし、無駄なことではないんだと受け止められるまでに相当、時間がかかるものでもありますが。ある方が言っておられました、便利という事は人間を怠慢にさせるものだと。

難しい事ですが、子供達には面倒や無駄と思えることが大切なんだよ、と伝えていきたいと思っています。本来あるべき姿には全てにおいて意味があるんだと。

さあ、明日は大切な投票日。
有権者の方は必ず投票に行きましょうね。国民が政治に直接参加できる唯一の機会なんですから、文句言うだけじゃなく、行動しましょう。



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刺激

昨日は師匠の属する会の書展である「慶山会書道展」を友人と一緒に見てきました。毎年、この時期に開催して、いつも拝見するのを楽しみにしています。

三年前から師匠はかなり大型の作品を手がけるようになり、今年もきっと期待を裏切らない素晴らしい作品を出品されているんだろうと、楽しみに出かけました。

本当に素晴らしかった!感動しました。素敵な作品でした。

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写真では伝わらないんだけれど、本当に大きい作品です。紙の大きさが130cm×370cmですよ。表装を含めた大きさとなると横は4m超えるでしょうね。「公孫樹・鼓草」と書いてあります。

下全体の余白、左右に分けた構図が素敵です。そして落款印の位置が絶妙。写真では分かりにくいですが、「公孫樹」と「鼓草」の間に印を押してあります。表装も粋なデザインですね。さすが・・・
作品の前に立つと、吸い込まれそうな、又は作品がこちらに飛び込んでくるような感覚になりました。

ゆっくり会場を拝見してから、友人と楽しくお茶をして帰宅したのですが、独りになるとどうも落ち着かない。あんな素晴らしい作品を見た後、自分が今、手がけている作品を考えると、どう見ても平凡だし、パワーも感じない。自分がこれまでやってきた事は否定しないけれど、今後はこのままで大丈夫だろうかと不安になり、同時に焦ってきました。

頭では一生、修行の世界だと分かっているし、日々、書き続けている者には敵わない事も知っています。でも、やっぱり自分の実力というものを客観的に見ると、自身を書道家と名乗っていいものか。

妙に疲れてきて、昨夜は一枚も書く気力もなく、すごくネガティブな気持ちで一杯でした。でもね、書道はやめられない、どんなに下手でもやっぱり書くしかないんだって思えました。むしろ良い刺激を受け、自分の今のポジションを確認できたことは良い事だと思っています。

良い刺激って、始めは衝撃的で時には衝撃の大きさに落ち込む事もあるけれど、結果として道筋を示してくれるものなのね。お陰様で、今までやったことのないスタイルの構想が浮かんできましたよ。

私には良い刺激を与えてくださる師匠が居る、本当に有り難いと思っています。
私もいつか、見てくださった方に感動を与えられるような作品を書きたい。

気持ちを切り替えて、また今日から書き続けるしかない道、一歩一歩、進んでいきますよ。



言い訳

八月も後半で、少しずつ秋の話題も耳にします。しかし、報道にもありますが、夏野菜が高いですね。私、料理もかなり好きなんですが、このところの野菜の高値で、近頃、食卓がワンパターン化してきています。常備野菜である人参、玉ねぎ、ジャガイモがものすごく高くて困っています。一見すれば小さな事だけれど、今後の日本の農政策はどうあるべきか、なんて考えたりして。

暫くブログの更新を怠っていたんですが、言い訳ではないけれど、書きたい事は沢山あるんだけれど、うまくまとまらず、もう少し頭の中で練ってみてから、、、を繰り返していました。

で、私は何を書きたかったか。一つは何故、書道をする者は「臨書(りんしょ)」を繰り返し続けるのか。臨書は書道をしない人から見れば、疑問に感じる点が多いと思うので、それを解り易く解説できればと思っていたんです。これはずっと前から私の内にあった思いです。

そのため、先週は改めて臨書について書道論を幾つか読み返し、自分自身の理解とそれを照らし合わせたりしていました。ここまでは良かったんですが、そのうち、臨書はさておき、全く別の事について疑問が出てきて、それをどうしても突き止めたくなり、そちらに意識が集中してしまいました。それで結局、先週から書道の歴史を一から勉強し直し、毎日、まるで卒論を手がける学生のように本を片手にノートにまとめているんですね。一言で書道の歴史といっても中国編と日本編がありますが、一気に両方を叩き込もうと、まずは中国編をマスターしてから、その後、日本編へ行ってみようかと。まだ中国編の真ん中ぐらいですが、毎日、色々学んでいます。それにしても、さすが中国、歴史が長い、長い。あの時代に文字があり、文字を残す術があったんだもの、改めて驚かされます。

ということで、本来の「なぜ臨書を?」については、またまた後回しです。私の頭の中では80%ぐらいはまとまってきているので、そう遠くはないと思いますが、そうこうしているうちに、また、別のことに夢中になる可能性も否めないんですよね。

まあ、書道というのはそれだけ奥が深いってことです。
スミマセン、長々と言い訳でした。



いろいろ

今週は、色々な事がありました。

腰痛が辛くなり、カイロへ行きました。腰が痛いので腰辺りの骨格矯正かと思いきや、お尻の筋肉、筋をもんでほぐすことから始まったのですが、これが涙が出るほど痛くて。脂汗がじっとり出てきました。施術が終わると特有のだるさに襲われるのですが、それが過ぎるとびっくりするほど、体全体がスッキリして感動しました。カイロは奥が深い。

神宮の花火に行ってきました。指定席なので席取りの心配もなく、ゆったり見れました。日本の花火は本当に美しいですよね。こちらも感動!そして花火も奥が深い。一緒に行った彼と、花火にまつわる疑問を語りあい、でも何一つ解決せず、結論は花火師と友達になりたいね、で収まりましたが。

仲間との会食がありました。数か月ぶりの再会で、女性ばかり6人で集まりました。フレンチレストランでお食事だったのですが、雰囲気もお食事の内容も良く、あっという間に楽しいひとときは過ぎてしまいましたが、私にとってはとても良い刺激にもなり、充実した時間でした。

最近、ブログに書きたい事がいっぱいあるんだけれど、なかなかまとめられず後回しにしているのですが、来週は夏休みでレッスンが全てお休みなので、少しずつ書き上げてアップしていきたいと思っています。

さて、このところ書いたものを全くブログで紹介していなかったので、先ほど書いていた臨書の写真をアップします。

shofu.jpg

草書の勉強のため、孫過庭の書譜を臨書しています。丁度半分まで終えました。残り半分も頑張りますよ。

では、またこれから書きます。


私の勲章

何がって、それは私の筆ダコ。

右手の中指の第一関節のところで育っています。書道家なんだから、毎日何時間も筆を持っているんだから、多分、生涯消える事はないであろう筆ダコ。愛着があります。

数年前から、この右手の中指だけは、なぜか自然と爪の甘皮が剥けてしまうんだけれど、きっとこの愛おしいタコのせいではないかと思っています。私は、もともと筆圧が強いのに、書道をやっているので、タコのあたりにはかなりの負担がかかっているんでしょう。

最近は、気が向くと半日ぐらい書いている事もあり、昨日もそろそろ止めようかと思った時には筆ダコは赤く腫れて痛むし、時間は朝になっているしで、ついさっきまで真剣に書いていたのに、急に猛烈な睡魔に襲われ、とにかく筆だけ洗って倒れこむように寝ていました。

よく、「書道だと常に腕を浮かせなくてはいけないので、腕が疲れませんか」と聞かれますが、腕は全く疲れません、というかすっかり慣れています。疲れは腕ではなく筆ダコに出てきます。重い筆や軸が細い筆だと、かなりの負荷がかかり、気がつくと赤く腫れてくるんです。

考えてみれば、私が筆を持つ時、常に一緒になって頑張ってくれている筆ダコだもの、戦友のようなものかな。ちょっと格好悪いけれど、私にとっては勲章です。



プロフィール

書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。

毎週月曜日夜間クラス(場所:新橋、成人対象)、隔週火曜日午後クラス(場所:高島平)の生徒募集中です。お問い合わせはメールフォームからお願いします。

出張指導にも応じています。プライベート、グループ(企業・団体への出張可)でのレッスンなど初心者から師範取得まで柔軟に対応いたします(級、段の取得可能)。

いまさら聞けない筆使いの基本、臨書の学習方法、創作の基本、理論などに特化した経験者向けの指導も可能です。既に他の教室で習っているものの行き詰まりを感じている方、伸び悩んでいると感じている方、私をセカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。

大文字の揮毫(パフォーマンス)、アートワーク制作、看板文字、ロゴデザイン制作なども承っております。お気軽にメールフォームよりお問い合わせください。

(注)プライベートレッスンについては、女性限定とさせていただいております。

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