成長

自分の成長って、大人になると感じにくい。

会社内での評価とか、資格取得の為の勉強とか、毎日読書をするといった日常生活の中のちょっとした目標とか、それなりにやらなくちゃいけない事、やった方が為になる事はあっても、自分という一人の人間が「人」としてどれだけ成長しているか、なかなか実感できないし、日常生活に忙殺されていると、こんなこと考えることさえ忘れてしまう。

こんな中、今日、本当に久しぶりに自分の成長を感じる事ができた。

書いてしまえば簡単というか「これだけ」の事になってしまうんだけれど、、、今、私が指導している子供達の作品を「級」を認定してもらうために先月末に提出し、その結果が今日届いたんだけれど、どの子の作品も、すべて予想以上の良い級が認定されていて、心底嬉しかった。自分の事のように嬉しくて、舞い上がってしまったよ。

初めて筆を持つ子、あまり集中力が続かない子もいれば、書道が楽しくて、もっともっと書きたいと毎回言っている子もいる中、ひとりひとりの気持ちと向き合いつつ、それぞれの個性や関心事を尊重しながら、少しでも字が上手くなり、書く事が楽しいと感じてもらう事が最終目的なので、実際は毎回のレッスンは子供達との駆け引きの世界で、何かを教えるという事は難しいものだと改めて感じている時でした。

子供のペースに流されて、ついついダラけてしまう事もあれば、気が乗らない子をどうやって気分を乗せるか、内心、焦りと苛立ちで自分に余裕が無くなってしまったり、本当に毎回真剣勝負です。

それなりに苦労している中、思いもよらない良い結果を手にしたので、今までの苦労は無駄ではないと実感できたし、このままでいいんだって思えた。

本当は子供の上達のための級の認定なのに、何だか私の指導力の認定のように思えて、嬉しさと安心感でいっぱい。

まだまだ頑張れそう。


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変化

すっかり暖かく、外を歩くのが気持ち良い季節ですね。

これ、反故になった作品の一部。

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淡墨で全紙に書いています。いつもは書いてみて気に食わないと、さっさと紙を丸めてしまうんだけれど、無造作に縦横や裏表も気にせず置いた状態っていうのも面白いかな・・・と思って撮ってみました。これらはまだまだ草稿段階なので、これからどんなふうに変わっていくのか、自分でも楽しみです。でも書いている時は苦しい時間の連続なんだけれどね。

私は創作を始める時、書く言葉や詩についてはかなり吟味しますが、ディテールは書いてみて様子を見ていくスタンスです。最近は淡墨の作品が多いのですが、完成までは同じテーマで濃墨でも書いてみるし、紙も種類を変え、縦書き、横書きの両方を試みるし、筆も2、3本試してみます。こんな試行錯誤の中で、だんだん具体的なイメージがつかめて、最終的な形をイメージしていきます。

書く言葉を決めている頃のイメージ通りで完成するのは半分あるかないか。ほとんどは途中の段階で変化を重ねます。この変化に戸惑う事もあるし、精神的にも肉体的にもしんどいけれど、でも自分でも結構楽しんでいる。ちょっと大袈裟だけど、変化を受け入れることって成長だと思う。書道において、まだまだ成長過程にある(と自分では思っている)私は、もっともっと変化していきたいと思っています。

変化すること・・・何かを得る代わりに何かを失う事になる。新しい何かを掴めるなら、今の姿に固執するだけなんて勿体無いよね。時には辛くて勇気も必要だけどさ。時は常に流れているものだもの、その流れの中のどこに自分が居るのかを、常に客観的に捉えている視線さえ失わなければ大丈夫なんじゃないかな。



スピード&ノイズ

久し振りに臨書作品の写真をアップしました。

ito.jpg

これは三筆の一人、橘逸勢の書と言われている「伊都内親王願文」を臨書したものですが、結構、悪戦苦闘しています。いや、「結構」じゃなく「かなり」といった方が正しいような。いい意味で、予想を裏切られるというか、例えば字の上下、左右のバランスとか、始筆のリズムなど、一般的にはこうだ、という既成概念に囚われていない、それでいてい力みがなく、スピード感も感じて素直に筆達者だと思う。

当時、彼等は今よりも全てにおいて限られた環境にあったはずなのに、どうしてこのような素晴らしい技術を身につけたんだろうと思う。勿論、日頃の研鑽の賜物であり、努力あってのもので、他の要素としては生まれ持った才能も多少なりともあるでしょうが、書の勉強をしたくても、情報量は現在と比較できない程少なく、日本と中国の距離も今以上に遠かったはず。これは書道に限らずで、例えば音楽や絵でも同じで、よく自分の中で考えていることの一つです。

私なりの回答の一つとして、当時と現在では時間の流れるスピードが違う事と、自分を取り巻くノイズの大きさの違いが挙げられるのではないかと勝手に思っています。一日24時間は未来永劫、変わる事はないけれど、現代って老いも若きも、男も女も忙しすぎて、流れ作業のように一日が過ぎている。朝起きてから就寝するまで、多すぎる程の情報シャワーを浴びせられ、一見、便利そうだけれど脳が異常に疲れているんじゃないかと思う時がある。この時点で、必要な情報でもノイズになってしまう。

人間って、時には本当に必要なものとだけ過ごしてみた方が、集中力もアップし、自分でも思っていない程の結果を出せるような気がするんだけれど。本能が研ぎ澄まされるとでもいうのかな。


プロフィール

書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。

毎週月曜日夜間クラス(場所:新橋、成人対象)、隔週火曜日午後クラス(場所:高島平)の生徒募集中です。お問い合わせはメールフォームからお願いします。

出張指導にも応じています。プライベート、グループ(企業・団体への出張可)でのレッスンなど初心者から師範取得まで柔軟に対応いたします(級、段の取得可能)。

いまさら聞けない筆使いの基本、臨書の学習方法、創作の基本、理論などに特化した経験者向けの指導も可能です。既に他の教室で習っているものの行き詰まりを感じている方、伸び悩んでいると感じている方、私をセカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。

大文字の揮毫(パフォーマンス)、アートワーク制作、看板文字、ロゴデザイン制作なども承っております。お気軽にメールフォームよりお問い合わせください。

(注)プライベートレッスンについては、女性限定とさせていただいております。

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